ビリーズブートキャンプ

○○しない数学(計算しない数学とか、暗記しない数学とか、論理のいらない数学とか、、)という言葉には、楽して痩せるとか、飲むだけで痩せるとか、食べても太らないとか、そういう謳い文句に近いいかがわしさを感じるのは私だけだろうか。

数学の啓蒙としてはよいし、専門的な内容に入る前に、何が問題で何が面白いのかを、あまりむつかしいこと(計算とか、論理とか、暗記とか)は抜きにして、こんなこともある、あんなことも面白いと紹介するにはそれでよいだろう。

しかし、いざ実際に数学的な結論を確かめたり、自分で数学をやってみようという場合には、基本的な公式や定理は暗記している必要があるし、計算力も論理も必要である。

ビリーズブートキャンプは、痩せるためには自分と戦って打ち勝たなければならないという、当たり前の事実を、実践的なメソッドとともに強烈なキャラクターでうったえて大ヒットした。

数学を啓蒙する場合にも、面白さや楽しさはもちろん、それに加えて、実際に数学を学ぶにはやっぱり論理も計算も公式の暗記も必要だよと伝えた方がよいと思うのだが。

 

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