数学を学ぶ上で大事なこと

かつて名古屋グランパスエイトを率い、現在はアーセナルで指揮を執るアーセン・ベンゲル監督は、サッカーにおいて大事なことは何かという質問に、「サッカーにおいて、最も重要なのはバランスである。そして、それは人生においても同じである」と答えている。

数学も同じである。数学的な美を感じとる心、真理を探求したいという欲求、わかったという喜びを味わうことができる情緒、、、加えて、数学をおこなうための論理、実際に結論を確かめるための計算、、、

それだけでなく、えらい先生方が様々な書籍で述べられているたくさんの要素が、バランスよく均衡を保っていることが大事である。

人によって違いがあるとすれば、様々なことを身につける時期だろう。

幼少気に数学の面白さに魅了された人がそれから計算や論理を身につけるのか、学校教育の中でなんとなく身につけた計算や論理の力をもつ人がふとしたきっかけで数学の面白さに魅了されるのか。

人それぞれであるが、どの要素よりもどれが大事であるなどということはない。

すべてはバランスである。

追記

教育の観点からは、どの時期にどのような経験をするべきかということの優先順位はあるだろう。

幼少気には自然を相手に遊び、小学校低学年くらいでは基本的な四則演算を学び、専門教育(大学)の前に学んだことを生かして素早く正確に問題を解く訓練(受験数学)をする、といったことである。

何かと批判されることもある日本の数学教育だが、私は良くできていると思っている。

 

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