「運命の相手は誰だ」(解の存在を知ることと,解の性質を調べること)

ここに二人の占い師がいる

 

占い師 A :

「私はあなたにとって運命の人が存在するかどうかを占うことができる.ただし,運命の相手はあなと相性の良い相手のことだから,複数かもしれないし一人かもしれない.恋愛の対象となる人かもしれないし人生を学ぶ師となる人かもしれない.それは私には分からない」

 

占い師B:

「私はあなにとっての運命の人が存在するならば,それがどういう人で,どのように出会うかを占うことができる.その人があなたにとって幸せな生活を共に送るパートナーとなるべき人で今日帰りの電車で出会うのか,一生を通じてお互いに楽しい時間を共有することができる親友となるべき人で明日の花見で出会うのか,あるいはあなたがこれまでとこれからの人生において成し遂げることの後継者となるべき人で20年後にあなたの会社に新入社員として入社する人物なのか.... ただし,私はそういった人が本当に存在するかどうかを占うことはできない」

 

どちらか一人にしか占ってもらえないと言われればどちらを選ぶだろう??

 

もちろんどちらも大事な情報だから,両方の占い師に占ってもらえるならばそれにこしたことはない.

 

高校数学の「2次方程式と2次関数」で問題となる ”実数解の存在” とか ”解の性質”とかいうのは,"存在するかどうか" を調べる,あるいは ”どのような” 解かを調べるというごく自然な興味によるものである.

 

運命の人については存在するかどうかもどのような人であるかも知りたいと思うが,

これが方程式の解などといった数学的な対象となるといまひとつその重要性が分からない.

 

 だから例え話を書いてみた.....

 

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